立教大学アイセック委員長インタビュー【後編】志を育む価値ある経験を届けたい

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前回の記事「立教大学アイセック委員長インタビュー【前編】何の変哲もない僕を変えた原体験」では、2019年度 アイセック・ジャパン立教大学委員会(以下、立教大学アイセック)の委員長、渡邊直也(わたなべ なおや)さんの、価値観やマインドを大きく変えるきっかけとなった原体験をご紹介しました。

後編となる今回は、渡邊さん率いる立教大学アイセックの新たな挑戦に迫ります。さらにちょっと気になるアイセックの恋愛事情も……!? 春から立教大学に入学される新立教生は必読です。

委員長に立候補するも…2年次は新規事業統括に

――海外インターン後、アイセックではどのような活動をしましたか?

立教大学アイセックをもっと変えていきたいとの思いから、海外インターン後すぐにあった、委員長を選出する選挙に立候補しました。結果、前委員長である轟が選ばれ、僕は執行部兼 新規事業統括に就任。新規事業である高校出張事業の立ち上げを行いました。

高校出張事業は高校のクラス単位で行う授業で、SDGs等の社会課題を解決するものと、自身の将来やキャリアについて考えるものの大きく2種類があります。社会のために活躍している大学生や、自分の人生歩んでいる人にお話いただき、アイセックのメンバーをファシリテーターに、話に基づいたワークショップを行うというものです。

話を聞いた上でのワークショップは、自分を見つめ直したり、社会課題について考えるきっかけになります。高校によってニーズが違えば高校生のレベルも違うので、高校ごとに合わせた授業内容を立教大学アイセック内で考え提供する形です。

――高校出張事業を立ち上げるにあたり大変だったことは?

自分にとっては、事業の統括として新規事業を作るという経験がすごく新鮮で。前任がいない分、自分で理想を描いて形にしなければならないため、先が見えず大変なことも多々ありました。ただ「自分で考えて動く」という海外インターンの経験が活かされたところでもあります。

それこそ短期的なKGIや目標を立てて、プロジェクトマネジメントしていくことやKPIを管理するという動きは、1年生の頃とは全く違うものでした。しかも、僕にとってリーダーというポジションは、生まれて初めての経験。ですから最初は苦戦の連続でした。

メンバーマネジメントや人と向き合うことが、アイセックを通して一番学んだことといっても過言ではないと思います。超初歩的なことですが「人って自分と違うんだな」って。メンバー間で活動への意識差があるので、同じものを目指しているはずなのに動いてくれないこともある。僕は先輩にフィードバックされたり煽られてモチベーションが上がるタイプなんですけど、みんながそうではないじゃないですか。

今思えば本当に馬鹿だなと思うんですけど、最初はメンバーに対してすごくフィードバックしていたんですよね。僕の方が経験値が高いから、見えるものや観点、視座も全く違う。「もっとこうすればいいと思う」と、その人のためを思ってアドバイスしていたんですね。

でも、フィードバック耐性が弱い子もいて、怖いなと感じられていたり、発言しにくい環境や雰囲気が無意識的にできあがっていました。だんだんと、フィードバックすることが全てではないことに気づいて、人の気持ちが分かるようになりましたね。

メンバーは貴重な時間やいろいろなことができる学生機会を、僕たちの理想に費やしてくれている。メンバーの人生を背負っているという責任も感じていました。できる限りみんなの思いを汲み取ろうと、一人ひとりに向き合うようになったのは貴重な経験でしたね。

――高校出張事業ではどのような経験を得たのでしょうか?

とりあえず高校に対して営業に行ってみたり売れる内容を考え、仮設検証を行って……。初めて授業を獲得できた高校はやはり印象に残っています。

授業後のアンケートでは、満足度のほとんどが10段階中9点後半。高校生からの「大学生活の話を聞いて、自分もこういう生き方をしてみたい」とか「アイセックに入りたいと思った」という言葉がすごく嬉しくて、この事業には確かな価値があると実感しました。

高校ではよく、大人の話を聞く講演がありますよね。でもその場合、ただ“すごい人”で終わってしまうと思うんです。僕たちの授業のスピーカーは、高校生がより身近に感じられる、普通の高校生だった大学生。

そんな人の高校時代の話から、どういったきっかけがあって今、何をしているかというストーリーを話してもらうことによって、自分と重ねることができます。だからこそ、当事者意識を持って聞いてくれますし「自分でもできるんだ」という思いを持ちやすいと思うんですよね。この事業は、アイセックの大学生だからできることだと自負しています。

――関東で高校出張事業が継続されるのは立教大学のみだと伺いましたが。

そうですね。初年度にしては上手く進めることができました。ただ、まだ事業として成り立ちきれていない部分もあります。

あくまで事業なので、ビジネスモデルとして収益を重ねなければなりませんが、初年度は前年の実績がないため、交通費の負担のみで行うこともありました。まだまだ赤字事業です。今後は上手く仮説検証しながら、上手くキャッシュポイントを作っていければと考えています。

立教大学アイセック 新委員長として“実行する”組織に

――そして今年、満を持して立教大学アイセックの委員長に就任したわけですね。

最初は選挙に出ないことも考えていたんです。
理想を実現したいという思いが強かったため、海外インターン自体の制度を作っているアイセック・ジャパンに行くことが、理想を実現しやすいのではと考えるようになっていました。

アイセック・ジャパンでも事務局長を選出する選挙があり、ちょうど次年度の事務局長から「副事務局長にチャレンジしてみないか」とお話をいただいていて。なれるかどうかは別として、通常3年次に委員長を務めた人が4年次で挑戦する副事務局長に、新3年生の僕が目指すのはかなり高いハードルです。でも、そこに挑戦してみたいという思いがありました。

しかし、立教大学アイセックが大好きだということもあり、同じ委員会の仲間で理想を実現したいと思いましたし、委員会レベルでできることはたくさんあると考えるようになりました。そして何より、僕自身がトップに立つ経験を積まなければと思ったんです。

僕の弱みとして、すごい人やロールモデルに影響されやすい分、自分だけの理想や主張を描ききれているという自信がありませんでした。だからこそ、自分の組織を自分で経営していくというリーダー経験が必要だと。自分が委員長になれば絶対に前進させられるという自信もあったので、立教大学アイセックの委員長になることを決めました。

――委員長として、この1年はどのようなことに力を入れていく予定ですか?

今年のディレクションは「Execute(エグゼキュート)」。ただやるのではなくて、戦略的に考えたものをしっかり実行していくという意味で、行動・実行することを重視していきたい年です。

というのもアイセックのインターンシップは、SDGsに沿ってテーマごとにパッケージ化して作られています。そのため、インターンシップの構想や開発にかなりの時間を費やしていますが、時間をかけすぎることで実現できていない課題があったんです。

僕はそこに疑問を感じていて。結局考えるばかりで、何も実現できていない。顧客に価値を提供できていないのではないかと。理想の実現は、顧客に価値を提供しなければ叶いません。

だからこそ、今年は顧客にしっかり価値を提供できるよう、商品の構想や開発のフェーズをかなり小さくし、全ての事業において顧客を獲得するところに比重を置くよう傾斜配分しました。まずは商品をしっかり実現させること。そうすれば至らない点が分かり、結果的に仮説検証されて質も向上していくと考えています。

――立教大学アイセックとしてはどのようなミッションを掲げていますか?

立教大学アイセックとしてはの変哲もない若者の志を育み、世界を変えるリーダーにというミッションを掲げています。

これは、前委員長である轟が大事にしていた思いを引き継いだものでもあります。立教大学アイセックとして価値を提供していきたい層は、何の変哲もないような人だと思うんです。文言から誤解されやすいんですが「何の変哲もない人」というのは特徴がない人という意味ではありません。

自分自身のやりたいことを明確に持っていなかったり、社会を変えたいとか大きい思いがあるわけでもない。社会に対して強い関心もないような……そんなありふれた人。普通の大学生のような人にこそ、僕たちが価値を提供できると強く信じています。

なぜなら、アイセックのメンバー自体がまさに何の変哲もない若者なんです。僕自身も中学時代はずっとテストで一桁を取るような人生を送っていた人間ですし、入会したての頃はみんな本当に普通の大学生。そこから、アイセックでの経験を通して“志”と呼べるものを見つけていく――。そんな僕たちだからこそ、同じような人に価値を提供できると思っています。

――アイセックは初めから高い意識を持った人の集まりかと思っていましたが、活動の中で変わっていくということですね。

そうですね。アイセックのメンバーに「何がやりたいの?」と聞いても、初めはみんな困っちゃう感じです。それが、だんだん抽象的な部分から実現したいものが見つかって、気づいたらスキルが身についている。そこはアイセックの強みだと思っています。

アイセックのOBである(株)ユーグレナの出雲社長のエピソードをご紹介すると、出雲社長は大学生のときにアイセックの海外インターンでバングラデシュに行かれたそうです。食料が不足していると思い食料を持っていくと、意外にも食料はある……。実は、飢餓の原因は食糧不足ではなく、栄養のない食事による栄養失調だったのです。海外インターンを通して本当の課題を見つけた出雲社長は帰国後、農学部に転部。さまざまな栄養素がひとつに詰まったミドリムシと出会い、ミドリムシならバングラデシュの人々を救えると考え、起業されたわけです。

このエピソードのような原体験こそ、僕たちが提供したい価値なんです。

「確かないい」の実現と新立教生へのメッセージ

――渡邊さん自身は、今後どのようなビジョンを描いていますか?

僕が人生を通して達成したいのが「一人ひとりが“確かないい”と思えるものを持って生きていける社会」の実現。要は、幸せな社会を作りたいんです。幸せと思うものは人それぞれ違いますが、大切なのは自分にとっての幸せを掲げ、それに対して生きることだと思っています。

アイセックのように「社会課題を解決する」といった大きい志でなくても、一生遊んでいたいとか、猫といたいとか、なんだっていいんです。自分にとって“確かないい”と思えるものを持ち、誰もがその実現のために生きられるのが幸せな社会ではないでしょうか。そのためには、社会が抱えている課題を解決する必要があります。

その中で、最も大切なことは“志”だと思うんです。特定の社会課題はたくさんあり、解決に向けて取り組むことは非常に大切なことですが本質的ではない。その根本にあるのは、志を持った人たちです。

孫正義氏やスティーブ・ジョブズ氏のように、大きな志を持ち、その実現のためだけに動いている人たちが社会を変えていると思うんです。だからこそ僕は、若者の志を育んでいきたい。これは一個人をかけたミッションでもあるし、アイセックを通して成し遂げたいことでもありますね。

――春から立教大学に入学される新入生へメッセージをお願いします!

ぜひ、海外インターンシップに挑戦してほしいと思っています。

アイセックの海外インターンは、6週間から1ヶ月のプログラムでも航空券代+約8万円ほどなので、すごくリーズナブル。プログラム数は126ヶ国で1万ほどあるので、自分に合ったものが見つかるはずです。海外インターン時には、ライセンスを有するアイセックメンバーがマネージャーとしてつき、全面的なサポートを行います。目標設定や海外インターン中の進捗確認、不安の解消、終了後のアフターフォロー等、コンサルティングだけでなく、その人の目標に沿ったサポートがアイセックの強みなので、安心して参加してください。参加すれば、絶対に変われます!

また、漠然とでも「普通の大学生活は嫌だな」とか「何か本気の経験をしてみたいな」という思いがあれば、立教大学アイセックの説明会に足を運んでみてください。もちろん、本気で誰かの人生に向き合ってみたい方、高校生に対して価値を提供してみたい方、アイセックの目指すビジョン「平和で人々の可能性が最大限発揮される社会」に共感する方もお待ちしています。説明会の日以外でも、教室には常にメンバーの誰かがいるので、気軽に遊びに来てもらえればと。

アイセックに関わらず、学生団体やサークル選びのポイントは、あまり興味のない団体でもとりあえず説明会に参加してみて、とにかくたくさん話してみることだと思います。無理な勧誘はないので、いろいろな説明会に顔を出して、活動内容やメンバーに魅力を感じる団体を見つけましょう!

新入生に代わって立教大学アイセックの気になるところを直撃!

――新歓説明会ではどのような話が聞けますか?

30分の中で、立教大学アイセックの目指しているビジョンや3つの事業の説明、入会後どのようなことをするか等を具体的に伝えるようにしています。「入ってみたけど思っていたものと違った」となってしまうのがお互いにとって一番良くないことだと思うので。

現メンバーのほとんどが、たまたまビラを渡されて、時間があったから説明会に参加してみたという感じでした。前委員長の轟なんて、ビラ配りのかわいい女性につられたくらいですし、軽い気持ちでOKです!

――学業やプライベートとの両立は可能?

全然できます! 僕自身アイセックで良かったと思ったのが「学業を活かせる」こと。僕の場合、経営学部なので特に実感が強いということもありますが、授業で学んだ経営学やリーダーシップをダイレクトに活かすことができます。アイセックでは授業以上のことが学べるというのも魅力のひとつですね。

また、メンバーの多くが国内インターンやアルバイトと両立しながらアイセックの活動を行えているので、生活の全てがアイセックになることはまずないと思います。むしろ、アイセックで活動していると効率的になるので、タスクを上手くさばけるようになるくらいですね。

――アイセック内で出会いはありますか?

出会いですか……。ありますね(笑)。実は“出会いセック”と呼ばれているんですけど。
真面目な話、いいんじゃないかと思っています。メンバー同士だと価値観が合ったり、アイセックのことを理解してくれるみたいです。何より、メンバーはいい人が多いので。ちなみにOB・OGの中には、立教大学アイセック内でつきあって、そのまま結婚された方もいらっしゃいます。

【番外編】意外とインドア!立教アイセック 委員長の休日

――最後に、アイセックの活動以外ではどのようなことをされていますか?

かわいい趣味なんですが、最近はタピオカにハマっています。今、流行ってますよね。意外と奥が深くて、タピオカにもかなりの種類がありますし、味・大きさ・モチモチ度等、どれをとっても全く違うんです。そしてドリンク自体の美味しさもありますね。甘さや氷の量をカスタマイズして楽しんでいます。立教大学生も、暇さえあればタピオカドリンクを飲んでいますよ(笑)。

あとは喫茶店めぐりもすごく好きです。ゆったりとした時間が好きなので、休日をカフェで過ごしたりとか……。でも最近の休日は超インドアですね。一人暮らしなので、パソコンとテレビを繋いで、動画配信サービスでアニメを一気に見るっていう(笑)。お酒を飲みつつ、おつまみを食べながら。それが今、一番幸せだなと感じる時間ですね。

――ちなみに最近見たアニメは?

めちゃくちゃ見たんですけど、今見ているのが「僕のヒーローアカデミア」というアニメです。ひとつ、すごく感動した場面があって。

(C)SHUEISHA/少年ジャンプ公式サイトより引用

舞台は、火を使えたり巨人化できたりと、一人ひとりが個性を持っているのが当たり前の社会。その能力を活かしたヒーローが活躍する一方で、主人公はなんの個性も持っていないんですね。そんな絶望的な状態にも関わらず、ヒーローを目指しているんです。

その中で限界だって感じたら思い出せ 何の為に拳を握るのか 原点 オリジンってやつさ! そいつがお前を限界の少し先まで連れてってくれる”というセリフがあるんですよ。それがめちゃくちゃ好きで、本質だなと思っていて。

結局なんでもそうなんですけど、何のためにやっているのかという目的、つまり軸が一番大事ですよね。その軸を持つことで頑張れるし、そこがなければダメだと、改めて学びを得ましたね。

……と、いろいろ語りましたが、漫画やアニメが好きなだけです(笑)。

【編集後記】アイセックには人生を変える出会いがある

『何の変哲もない学生が、世界を変えるリーダーになることなんてあるのだろうか――?』

アイセックの大学委員会があるのは優秀な大学ばかりだし、これまでお会いした立教大学アイセックのメンバーは、社会人顔負けの主体性と思考力を持ち合わせている人ばかり。もともとレベルの高い学生の集まりじゃないの? と思う私がいました。

しかし、渡邊さんの話を伺う中でふと気づいたのです。「アイセックではロールモデルの連鎖が起こっている。その環境が、高いレベルの組織を育みつづけているのではないか」と。

きっと、入会前は本当に何の変哲もない大学生。そんな人たちがアイセックで理想の実現に情熱を注ぐ先輩、つまりロールモデルと出会って価値観が変わる。先輩への憧れは原動力となり、自身の進むべき道を見つけ突き進んでゆく。そしてその姿に影響を受けた後輩がまた、次世代のロールモデルして成長していく……。そうやって、ロールモデルがロールモデルを生んでいるからこそ、世界を変えるリーダーを輩出し続けているのではないでしょうか。

だから、新入生のみなさまは“私なんて”と思わず、立教大学アイセックを訪れてみてほしい。その一歩が、人生を変える大きなきっかけになるかもしれませんよ。



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